紗合わせの着物〜光と風のキモノ〜
Posted on 5月 17th, 2015 by kimono“光と風のキモノ”。
紗合わせという着物を、こう表現することがあります。
紗合わせとは、二反の同じ生地を、重ねて着ているように見える着物のこと。
一反には柄を描き、もう一反は無地に染め、柄の方を下に、無地の方をその上に重ねて仕立てます。
そうして下の柄を上の無地の紗から透かせて見せるのです。
実際に紗袷を着ると、生地と生地が触れ合い、涼しげで透明感のあるモアレ(動きに伴って木目や波丈模様に流動する効果が見えること)を楽しむことができます。
着る時期は、5月に入って初夏の日差しの頃より地域によっては6月いっぱいという、ごく短い期間。
初夏の光を身にまとったかのような、独特の幻想的な美しさから、憧れる方も多い着物です。
コメント